英語を学ぶということは「語学」を学ぶということです。つまり、異なる文化や風土の上で成立した言語体系を習得するということであり、当然、日本語とは異なった考え方や表現の仕方をします。
英語の勉強を始めれば誰しもすぐに気がつくことですが、英語学習は自らの壁を大きく広げる可能性のある教科です。母国語とは異なる言葉を学習するわけですから、これまでの自分の殻に閉じこもっていては上達しません。ましてやこれからは、英語でのコミュニケーション能力が今とは比べ物にならないほど重要になる時代です。英語を読み、書き、話すことで世界とコミュニケーションをとる可能性を手に入れます。英語の勉強は、時に世界に友人を作るきっかけとなり、時に世界の新しい知識を得る手段となり、時にこれからひとりひとりが生きていくための強力な武器として君たちを助けるでしょう。
これから英語を勉強するにあたって、新しい世界に吹く風を実感してみてください。ここではないどこかで日常的に話され、読まれている言葉を学習するのです。英語の勉強が、単なる教科ではないと感じられるはずです。
1年生では「習うより慣れろ」と言われるように、繰り返し読み、書き、英文に慣れることを第一目標にしています。その上で日本語とは異なる英語の文法構造を、〈主語-述語〉の骨格を中心に理解して、英語力の土台作りを行います。英語の文法の品詞は一年生で全て出そろいます。名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、接続詞、冠詞、助動詞、前置詞。これらをどのような順で並べるかというルールが文法です。それを理解するために、一年生のうちからたくさんの英語に触れなければなりません。
中学2年は英語を習得する上で、3年間を通じて最も重要な時期です。助動詞・不定詞・比較等、この時期に学習する新出事項は、英語の核心となります。重要例文の反復演習により文法事項の理解を拡充・強化し、英語の構造、考え方を確実に身につけていきます。
中学3年生では、現在完了、分詞、関係代名詞といった重要単元を学習します。新出の文法事項を学校の授業を先取りする形で学習するとともに、入試に向け確実なレベルアップを目指します。秋までに中学で学習する全ての単元を終え、後半は入試対策として英語を総合的に学習します。
どの学年でも、少人数制のメリットをいかした、少人数制でしか出来ない授業をします。往々にして単なる「講義」になりがちな英語学習ですが、「語学」の要点は訓練にあります。教師とのやり取りや、同じクラスの「仲間」から受ける刺激が、ともすれば単調になりがちな英語の勉強を変化にとんだ「楽しい」ものに変えていくでしょう。