【1】国語学習の第一歩
国語の勉強は、国語のみならず理科・社会科といった、他科目の勉強へ扉を開くものです。
日本語で書かれた文章を正確に理解し、自分の言葉で的確に説明すること、これはどの科目にも共通して必要な能力です。
中学校の国語の勉強は、ちょうど体育の授業で色々なスポーツに取り組むことに似ています。必要なのはそれぞれの種目の技術だけでなく、それを実現できる自分自身の「基礎体力」であるはずです。養哲塾の国語の授業は、この「基礎体力」を向上させる「走りこみ」に相当します。
一年間を通じてさまざまなジャンルの文章に数多く触れ、その中で内容を正確に読み取る訓練、また記述問題では相手の主張を汲み取って自分の力でまとめなおす訓練、さらに漢字テストも行うことで、全ての科目に通用する「基礎体力」を鍛えます。
その過程で、国語で扱う文章は、実は多くが理科・社会科の内容であることに気付き、私たちの生活する「社会」や「自然」、「環境」という大きなテーマに関心を持つこと、これが国語学習の第一歩です。
【2】入試にむけて
国語の勉強というと、説明文、論説文、小説、詩、俳句・短歌、古文というジャンルがあり、それぞれの方法で文章を読解、解答するといった、テクニックの側面に目が向きがちです。しかし、それらを総合する、根幹の「理解力」を向上させることこそ、実際の入試に向けて必要不可欠です。
入試で出題される国語の文章は、その話題に対する「興味」や「関心」を持たずに正答を導くことは困難です。これは都立自校作成校、私立難関校だけでなく、どのランクの学校においても当てはまります。すなわち、問題の正答率だけでなく、まず問題文に書かれた内容それ自体に興味を抱く生徒であってもらいたいということが、出題者のメッセージとして読み取れるということです。
勉強が進むにつれ、各ジャンルの文章、そして入試問題の内容が、私たちを取り巻く「社会」や「自然」、「環境」、「宇宙」といった、さらに大きな話題に延長し、ちょうど輝く星が様々な星座を形づくるように、文章の話題それぞれがつながりあっていくことを感じ取れるはずです。
国語を通じて「社会」や「環境」といった大きなテーマに向き合うことができれば、逆に振り返って目の前の文章を理解することはやさしくなります。養哲塾の国語の授業で、それを実感してください。